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住職の顔の見える寺をめざして 

法話Buddhist sermon



新型コロナに思う


曹洞宗松雲山長光寺 
         住職 福島 伸悦

新型コロナウィルス感染の終息はいつになるのだろう。医療関係従事者の皆様の献身的な働きにより、日本は世界に比べて死者の数は抑えられているようだ。目に見えない敵と対峙しなければならないのはかなりしんどい。こんな時だからこそ不要不急の外出を控え、心静かに落ち着いて、自らを見つめなおし、なすべきことは何なのか、立ち止まって考えるいい機会だと思う。テレビなどを見てみると、政府の対応に苦言や批判をしているのを見るにつけ、お釈迦様が説かれた「毒矢の譬え」の話を思い出す。これは、論理的に満足のいく答えを聞かないうちは修行に励む気がしないという青年に向かって、お釈迦さんが説いたものだとされています。『ある時、人が毒矢に射られたとする。ところが、もしもその人が、かけつけた医師に対して、「この矢を射たのは一体だれであるのか。弓はどのようなものであるのか。矢羽は、どんな鳥の羽であるのかが分からないうちは矢を抜くな」と言ったなら、その人は、それが分かる前に死んでしまうであろう。必要なのは、まず毒矢を抜き、 応急の手当てをすることである』と。ああだこうだとを考えていても、この世にげんじつとしてある様々の苦しみが消えて なくなるワケではない。重要なことは、その苦しみをどうすれば無くすことが出来るかという事だ。というのが、お釈迦さんの言わんとすることろです。色々な情報が入り乱れ飛んでいますが、何を信じていいのかわからなくなります。行動が制限された中で不信感が募っていくと不満が溜まります。不満が溜まると怒りが生じます。そして怒りが爆発すると争いになってしまいます。そうすると私たちの住む世界が殺伐となってしまい住みにくい世の中になってしまいます。そのような悪い連鎖を止めるには、正しい知見が必要になってきます。今はただ専門家のいう事を聞いて、皆で協力して感染を最小限に食い止めなければなりません。我慢するのではなく、違う価値観を見つけ楽しいものにしていく努力をしなければならないのではないでしょうか。

 

           

 法話 (Buddhist sermom)バックナンバー

 発行日  法 話 名
2020.5月 新型コロナに思う NEW 
2020.3月 写真 
2020.1月  ちちんぷいぷい 
2019.10月 一即多・他即一 
2019.7月 柵(しがらみ) 
2019.3月  一番よくある後悔 
2019.2月 アイサイト 
2018.11月 無の功徳 
2018.9月 スーパーボランティア 
2018.7月 イチローの3000本安打 
2018.5月  善玉・悪玉 
2018.3月  心の断捨離 
2018.2月  忖度は損得か? 
2018.1月  陽転思考 
2017.12月  対大己法 
2017.11月 芸術は爆発だ! 
2017.10月 おもいやり 
2017.9月 美味しいワイン
2017.8月 怒りの心 
2017.7月  泥中の華 
2017.6月  その一言  
2017.3月 ギアチェンジ   
2017.1月 魔法の言葉
2016.9月 かたち 
2016.5月 笑って大往生 
2016.2月 三猿
2015.12月  色即是空 空即是色
2015.11月  スマイル
2015.4月 「サル化」する人間社会
2014.4月  「而今(にこん)・・・今でしょ」
2014.1月  鼻尖(びせん)恐怖症
2013.6月 「あたりまえ」の大切さ
2012.11月  幸せの座標軸
2012.5月  一歩踏み出す勇気


 

福島伸悦(ふくしましんえつ)住職 プロフィール 
  

長光寺住職(曹洞宗僧侶)。
1952年(昭和27)埼玉県行田市生まれ。
74年駒澤大学仏教学部禅学科卒業、76年曹洞宗大本山永平寺安居修了。80年曹洞宗教化研修所修了、同年5月アメリカ布教のため、曹洞宗北米開教総監部ロスアンゼルス禅宗寺に駐在国際布教師として赴任。82年83年全米アマチュアダンス選手権チャンピオン。90年興徳寺住職として帰国。2005年SOTO禅インターナショナル会長。
現在は、長光寺住職・興徳寺・東泉寺兼務住職を務めるかたわら、SOTO禅インターナショナル相談役、行田市仏教会会長を務める。
香道・茶道・俳句など文化芸術への関心も高い。また、地域社会では、出会いと人の輪づくりを目的としたスターダスト・ヒューマン・ネットワーク・ディレクター。


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福島伸悦 著書




 随流去
幸せに生きる禅の智慧

 
(MOKU選書)
   1620円
(税別)
「流れるままに」
  (北米開教総監部)
   非売品
「道元の世界
 現代に問いかける禅」

  (共著:NHK出版)
   1600円
(税別)






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    長光寺

    〒361-0004
    埼玉県行田市須加4621
    TEL.048-557-0999
    FAX.048-557-2347